2009年11月22日日曜日

あこがれ

Description unavailableImage by may the circle remain unbroken via Flickr

ボク、

は、

自分で自分、

を、

説明、

できる、

ひと、

が、

うらやましい


2009.11.22

2009年10月29日木曜日

決められた旅の方法

Night on Fire album coverImage via Wikipedia


バスは夜がよろしい

光の箱から
時速100kmの人間たちが
飛び去る闇に
想いを載せる

皆、前を向いて
座っているから
バスはよろしい

自分が決めた行き先に
途中のことなどおかまいもなく
疾走するので
バスがよろしい

自分が決めた行き先に
本当の到着地など
おかまいもなく

街の家並みのあたたかな
灯りを無言のパノラマにして

暗黒に
.向かい
..向かい
…向かい

自分が決めた
知らない行き先に
ただひたすら
時速100kmの人間たちが
前進する

ボクの旅は
夜のバスがよろしい


2009.10.29


Reblog this post [with Zemanta]

2009年10月13日火曜日

生きかた

Palm SunsetImage by JonU235 via Flickr


ゆるく流れ出す日
黄ばんだ夕陽に溶け込む
豊かさと懐かしさの波調
現実の世界なのに
手を伸ばしても届かない

耳鳴りがこの世界とボクを繋ぐ唯一の現象
同調が起きることで
新しい夢を見るという証拠が提出済みである

科学者は生活で理論を説明するのだから
ボクもいっぱしの科学者と呼ばれよう

波動と夢の宇宙学者なのだ

リアリストとして
目に見えるものだけを信じるから
頭のてっぺんにある目だって
よく働こうというものだ

ボクは生活で波動と夢の理論を説明している
誰にも会わず、一言も話さず、
微動だにせず
暗く湿った暖かい場所で
黄ばんだ夕陽に溶けだしながら

ゆるゆるとだらしなく
空に流れだしながら

生活している


2009.10.13


Reblog this post [with Zemanta]

2009年10月12日月曜日

ブレまくる自分を

~ nevermore ~Image by littlenelly via Flickr


ブレまくる自分を
どこかに放り出し
酒を置き
もう一本のペンを取ろうか



2009.10.12


Reblog this post [with Zemanta]

2009年10月11日日曜日

ひやおろし

A set on Mifune Matsuri 30Image by ionushi via Flickr


ひやおろし


早春にしぼり
秋に出される 旬の酒


とろみと香り


夏越しの酒



2009.10.11



Reblog this post [with Zemanta]

光よ

Description unavailableImage by *iFatma via Flickr


光よ
充分に尽くしてくれている



揺れと成り熱と成り
今、人と成り果て



2009.10.11


Reblog this post [with Zemanta]

2009年10月10日土曜日

現代旋頭歌 習作

3_ROM_Crystal_9115_squareImage by wvs via Flickr


モニター 
額に映るモニターの色  
水晶 
凝固し病みはじめた神経


2009.10.10


Reblog this post [with Zemanta]

2009年10月9日金曜日

現代旋頭歌 習作

The Web that is UsImage by ecstaticist via Flickr


よう
僕がつかまっているものは何か。
ただよう
僕をつかまえているものは何か。


2009.10.9


Reblog this post [with Zemanta]

2009年8月12日水曜日

いつものように

I could feel you smiling ;-)!Image by Thai Jasmine via Flickr


茶の間で愛娘がTVを見て笑う声、ここまで聞こえてくる。


君を愛しているよ。

ボクはそれが嬉しくって。

君は笑うことを知っている。

ボクはそれが嬉しくって。


ありがとう。
ありがとう。

至福。


君を愛しているよ。


2009.8.12


Reblog this post [with Zemanta]

2009年8月2日日曜日

潮の香り

Worli Sea FaceImage by Swami Stream via Flickr


海、夕暮れ、しをかをる、
夏のぬめり

鏡を融かし、ふねがつべる

風と波が支え

父のように音もなく
母のように揺れる


2009.8.2


Reblog this post [with Zemanta]

2009年7月26日日曜日

続く

Spectrum of heliumImage via Wikipedia


どうしたんだ

ちかごろ

いろんなものがつまんない

ちゃんと見えているのに
世界に色が付いていないような

目では
青も緑も黄色も赤も見えるのに

カラダの中ではモノクロになってる
そう言えば伝わるかな


楽しかったことも
好きだったことも

いつの間に


心当たりといえば
元気の出る言葉を
つまらないヤツに奪われたことぐらい

たったそれだけのことなのに


酒が不味い


どこにいても居心地がわるい

朝も夜も変わらない
ずっと同じ時間が続く

永遠に同じ時間が続く


2009.7.26


Reblog this post [with Zemanta]

2009年4月30日木曜日

幻惑 - dazzlement

Dandylion DazzlementImage by dustout via Flickr


幻惑されてる?
そう呟いた。
アタマの中の誰かが。
知ってる人?
時々会うよね、いつも決まったところでね。


2009.4.30


Reblog this post [with Zemanta]

2009年4月23日木曜日

ひとりではない

ひとりではない。

はじめてだが、
はじめてではない。

いつも満たされている。

胸の奥は、
手の届くところにあるか。

息が荒れてきたか。

一点だけ見つめられるか。

聞こえるか。



2009.4.23

2009年4月3日金曜日

楽だよ

歳も忘れ、

チカラも忘れ、

感覚器官は開いたままで

たった一つのことだけに感応


白い春の夕暮れには

これからの時間も

一度に全て、通り過ぎる


楽だよ




2009.4.3

2009年2月18日水曜日

正気でいるために

正気かどうかを、
時々確かめてみる。

時々自信無い。

その時だけ、正気なのか?


人はどうなのだろう。

普段は比べもしないのに。

正気にかえった時だけ、人はどうなのかが気になる。

普通はどうなんだろう?


普通は、普通はどうなんだろうって、気になるンだろうか。

みんな、普通は、正気なンだろうか。


どうやって、普通であることを確かめてるンだろうか。

ともあれボクは、
正気であることを、
時々確かめてみる。

わからないンだよ、これが。


2009.2.18

2009年1月4日日曜日

ヤマ

ヤマ
近くで見る遠くのヤマ

ヤマ

シロイヤマ
近くで見る遠くのシロイヤマ

シロイヤマ

墓石の間にいつもより大きく聳えるシロイヤマ

ヤマ

冷たい音と澄んだ大気の塊
ハイイロノヤマ

大きく広がるハイイロノヤマ

頭蓋の窪みに降りる霜

今朝の霜
近くで見る遠くの
頭蓋の窪みに降りる霜

この冬初めての霜

乾いた霜

白いホネ

湿った肉

を秘めたいつもの眺め

ハイイロノ

いつもの

シロイチ


2009.1.4