2016年8月26日金曜日

あの山の秋をむかへに
獣の背をふき
虫の目をうつしこみ

2014年11月8日土曜日

このことは

言葉を交わせること
明日また
一緒に居られることは、

当たり前でもなんでもない。

君と普通に最後に
普通に
かわしたことばが
何なのか

それは
大事なことなのか。

憶えていない。

ボクに奪われた君は
ボクの傍で

ひとつひとつ
丁寧に生きる。

君の手で
生活の品の音がする。
君の手で
生活の水の音がする。

Kazushi SAMATA
2014.11.8

2013年7月15日月曜日

2013年7月

おちこちの 虎が雨かな 水たまり



講堂の かげ掃く文月 寺しごと


戸を開き 夏花と畳 立たぬ塵

2013年1月2日水曜日

ボクたちは、
ボクらの郷土を愛しているし、
ボクらの郷土と共に生き、死に、
子等が暮らす。

そんな幾多の無事な生涯と、 
郷土の歴史。

すべてのくにの人たち、
すべての人たちが持つ、
すべての郷土の幸せを、

護ろうではないですか。

ボクたちには、
それが、出来る。

2012年12月30日日曜日

きちんとした言葉に
憧れ続けている。

そうだった、小さい頃から。

君よりも先に会うことになってしまった、
ボクたちの大切な娘の
はじめての彼氏の印象を、

君に、
きちんと、伝えるため、

そうだった。

2012年4月28日土曜日

ここで

道後平野東部
美しいな、ここは

戻ってくると

「もんたかや
おかえり
朝から何しにいとったんぞ
松山のまちみたいなゴミゴミしょおるとこへ行かんでも
よかろが

なんて声が、聞こえるように
なったよ

ここのアメツチに受け容れられ、ここでナリワイし、ここで命を終えられるかな。

でもタマシイは、ウブスナさんの地に還るのかな。

「お世話になったね

ありがとう
ありがとう」

なんてね

うたいながらね




2012.4.27

2012年4月27日金曜日

こんや


母、重い風邪が少しよくなったからと
揚げた天ぷら
父、わざわざ届けてくれる

この人が、つくってくれた食事

やがてこの世でわかれがあることは知っていた
つもりだが、

このメシを
くえなくなる日がくる
やがて必ずくる
ことを

オレは、

知っていたかな。

母、なぜこんや、天ぷらを揚げる
父、なぜこんや、届けてくれる


2012.4.27