2010年11月18日木曜日

夏。2010年

記録した。





2010年の夏だ。





いつだって、
一度きりの、
夏、




夏とは、
夏とは、





そういうものだ。



普段通りに生きてる数だけ、
一度きりの、
普段の
夏だ、
いつだって、







ボクは、










記録した。






2010年のボクたちの,



夏も。






・・・21st Aug. sat, 7:XX






・・・23rd Aug. mon




救急から移った先でHCUに入り、夜、付き添いできない。
(オレは、人の人生に関わる意味がわかっているのか?
あの人の人生の時間を決めた意味が、わかっているのか?)




・・・




文章に落とさないと、
この自問が雲散霧消しそう




・・・




あの人の人生は一瞬で、
思わぬ向きに変わった。
オレが決めてしまったあの人の時間の流れの、
その先に、
こんなことがあるなんて、あの人は望むわけも無く、
オレはまさかこんなことが起きるなどと、
思うわけもなく。









今この時間は、





何なのだ?






・・・



人のことを考えるなんて、オレには、出来て、いない。










・・・24th Aug. tue



メソメソしている



名前を呼んでいる



ふがいないと思う心に負けそうになっている




・・・



あの人は、
することもなく、
話す言葉も相手もなく、
ただ、
座っている。



昼の光の中で一人、座っている。
夜半に目覚め、ただ一人、座っている。



水の滴りを受ける磐のような、
滑らかな時間があの人の中を、じっと見つめる瞳の奥を、
静かに、
過ぎてゆく。



酸化が進む時の流れに従容と、
ボクの傍らで小さな溜息を漏らす静かな告発。



責めてないわけはないのだから
ずっと責め続けていたのだから
ある朝突然、言葉を無くしたあの人の新しい戦略。



泣いても仕方がないのにね。
勝手に出るけど何故なんだ?
理由など追わず、このままでいようか。




・・・




あの人の涙はどうなんだ?
見える涙、見えない涙。









・・・25th Aug. wed




満月だと言いそびれた。
月を好いてるあの人に。



あの人の一分一秒、一日一日。



あの人の今夜、あの人の明日。
どんな気分で目覚めるの。
君の大切なすべての朝。



ボクより良い気分で朝を迎えて下さい、ボクより良い気分で朝を迎えて下さい。







そうやって逃げ道をつくり、
ボクは小さく丸くなる。



あの人の朝の気分、
あの人の昼の気分、
あの人の夕暮れの気分、
あの人が眠りにつく気分。



ボクは、
あの人になりたい。



あの人の月夜。







・・・26th Aug. thu



なにもかもが一人分少ない朝








・・・30th Aug. mon



We’ve only just begun to live.



I won’t last a day without you.



可愛い花




ボクは自覚なく彼女を愛しているのだ。不何思議かな。



ボクはそう思ったさっきの瞬間が、



昨日も明日もなくボク自身、ボクの本体であり、



再び三度、彼女に言い放たれるのだ。あなたは生活感が無い。



ボクの終わりは君の永遠であるとボクは験る。



君以外のことを考えたときに授罪する妄想の甘美



君に集中する深夜の贖罪






・・・1st Sep. wed



人としての輝きに、素直に向き合いたい。



人は花、光の束。



君は毎日繰り返す一日の仕事を終え、毎日のどんな思いで家路に