生きてきた時間、生きてゆく時間、
見えないけれど確かな道
決してそこから転びはしない
転ぼうたって、
転びはしない
死という瞬間にも、
親しい人から忘れられる瞬間にも、
決してそこから転びはしない
幾筋もの道
たった一つの命の、
いくつもの時と、流れ
と、
いくつもの命の記憶
思い出せない
膨大な、
・・・膨大な
「話そうとしても、声が出なくって。
本当は、話したかった。」
2011.11.13