ボク、
は、
自分で自分、
を、
説明、
できる、
ひと、
が、
うらやましい
2009.11.22
Image by JonU235 via Flickr
ゆるく流れ出す日
黄ばんだ夕陽に溶け込む
豊かさと懐かしさの波調
現実の世界なのに
手を伸ばしても届かない
耳鳴りがこの世界とボクを繋ぐ唯一の現象
同調が起きることで
新しい夢を見るという証拠が提出済みである
科学者は生活で理論を説明するのだから
ボクもいっぱしの科学者と呼ばれよう
波動と夢の宇宙学者なのだ
リアリストとして
目に見えるものだけを信じるから
頭のてっぺんにある目だって
よく働こうというものだ
ボクは生活で波動と夢の理論を説明している
誰にも会わず、一言も話さず、
微動だにせず
暗く湿った暖かい場所で
黄ばんだ夕陽に溶けだしながら
ゆるゆるとだらしなく
空に流れだしながら
生活している
2009.10.13
Image by Thai Jasmine via Flickr
茶の間で愛娘がTVを見て笑う声、ここまで聞こえてくる。
君を愛しているよ。
ボクはそれが嬉しくって。
君は笑うことを知っている。
ボクはそれが嬉しくって。
ありがとう。
ありがとう。
至福。
君を愛しているよ。
2009.8.12
正気かどうかを、
時々確かめてみる。
時々自信無い。
その時だけ、正気なのか?
人はどうなのだろう。
普段は比べもしないのに。
正気にかえった時だけ、人はどうなのかが気になる。
普通はどうなんだろう?
普通は、普通はどうなんだろうって、気になるンだろうか。
みんな、普通は、正気なンだろうか。
どうやって、普通であることを確かめてるンだろうか。
ともあれボクは、
正気であることを、
時々確かめてみる。
わからないンだよ、これが。
2009.2.18
ヤマ
近くで見る遠くのヤマ
ヤマ
シロイヤマ
近くで見る遠くのシロイヤマ
シロイヤマ
墓石の間にいつもより大きく聳えるシロイヤマ
ヤマ
冷たい音と澄んだ大気の塊
ハイイロノヤマ
大きく広がるハイイロノヤマ
頭蓋の窪みに降りる霜
今朝の霜
近くで見る遠くの
頭蓋の窪みに降りる霜
この冬初めての霜
乾いた霜
白いホネ
湿った肉
を秘めたいつもの眺め
ハイイロノ
いつもの
シロイチ
2009.1.4