2012年4月8日日曜日

あえる

温かい人が毎年、
あのときの仲間を呼んでくれて、
花見をさせてくれる。

ありがとう。

今年の今日は、とても良いお天気だったので、
二つ前の駅で降りて歩くことにした。

毎年こうして、毎年のことをしてくれる。

ありがとう。

今年も、
あなたと、みんなのおかげで、
あなたと、みんなに、
会える。

ありがとう。



2012.4.8

2012年2月6日月曜日

あの人を幸せにすると口にした、
そのひとときの、
こころのかがやきは、
ほかの全てをくすませ

これまでの全てを、

咲かせ


2012.2.6

2011年11月13日日曜日

生きてきた時間、生きてゆく時間、
見えないけれど確かな道

決してそこから転びはしない

転ぼうたって、
転びはしない

死という瞬間にも、
親しい人から忘れられる瞬間にも、

決してそこから転びはしない

幾筋もの道

たった一つの命の、
いくつもの時と、流れ

と、

いくつもの命の記憶

思い出せない

膨大な、

・・・膨大な




「話そうとしても、声が出なくって。

本当は、話したかった。」


2011.11.13

2011年1月29日土曜日

My Brain's Tomo
Image via Wikipedia

君は、

目覚めたら籠の鳥。

帰りたいと泣くよね。




2011.1.29

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2011年1月26日水曜日

ボクたちは、自然言語でコミュニケーションをとるのが、難しい。

でもボクたちは、一緒に楽しい時間を過ごし、互いに言いたいこともぶつけ、顔を見ていないと安心できない。

何をするでもなく、一緒に居るのが、ボクには当たり前で、キミにも当たり前だと、ボクは疑わない。

ボクたちは、一緒に居るとき、一緒に居ると感じているとき、他のどんなことも、悦びでしかない。

言葉が無いボクたちは、互いに知っている。

”本当の私を見つけて
今より愛して
みんな捨てて どこでも行く
何だってやる
みんな捨てて どこでも行く
何だってやる”


ボクは君に、
ボクは君に、

はじめて、愛して、欲しい。

2011.1.26

2011年1月6日木曜日

「ねむくなかったら、ねなくていいの?」

A child sleeping.
「ねむくなかったら、ねなくていいの?」
ちいさな声。

「いいの?」
しんけんな声。



「あしたがあるから、おふとんはいるの?」
ちいさな声。

「あしたがあるの?」
しんけんな声。



おやすみね。
夜は、
ねむるんだよ。

ねむくなくっても
ねむくても、
夜は、
ねむるんだよ。

もう、
灯りを、

消すよ。


あしたがあっても
なくっても、
夜は、
ねむるんだよ。


さあ、
おふとんに、

お入り。

ねむくなくっても
ねむくても、

さあ、

あたたかくして、

おやすみなさい。

「おやすみなさい。」


2011.1.6


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2010年12月20日月曜日

あたたかいのみもの

The chart plots the times of sunrise and sunse...

昨日の夕暮れは、
あの人と二人で丘の上の病院の7階から、
伊予灘に沈む夕陽を見た。

よく晴れて、それは綺麗な落日だった。

地球の回転に飲み込まれそうな十数分間だった。

地球の音が聞こえた。
大気圏が宇宙と摩擦して立てるノイズが聞こえた。
それで良いと思った。

あの人は、ひざを揃えて行儀よく座り、
軽く造られた椅子に背筋を伸ばし、
黙ってそれを見ていた。

ボクたちは、 それぞれ好みの暖かい飲み物を飲んだ。
それで良いと思った。

やがてあたりは暗くなり、
君の隣に居るボクは、


居なくなった。

2010.12.20


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